不登校

【発達障害児の不登校】愛着障害の誤解と解決法

 

不登校の解決へ・愛着障害の誤解と解決法【不登校児の母目線】

 

らくママ
らくママ

愛着障害って言葉は、親にとってはつらいですよね

 

特に発達障害の子供の場合、ただでさえ愛着形成しにくい。

定型児のお母さんよりフォローしないといけないけど、「過干渉」とも言われるし。

 

ともはる先生の研修会「特別支援教育から見る不登校の子供達との関わり方」に参加しました。

 

twitterとか読んでいても、子どもに寄り添った支援をされていることが伝わってきていたので、参加を決めました。

 

教師向けの対応法中心ですが、愛着障害の概念などは学べ、保護者にとっても勉強になる内容でした。

 

親の立場からすると、「愛着障害は親の責任」と言われているようで苦しいんですが、研究会でそれは誤解なんだと知りました。

 

ともはる先生は「愛着障害だから不登校になるわけじゃない」と仰っていました。

 

らくママ
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前向きに愛着形成に努めようと思えることができました。

 

この記事では

  • ともはる先生の研究会の内容を中心に、他の書籍の「愛着形成」に関する情報も加えてまとめました。
  • 愛着障害に悩んでいる親御さんの悩みが少しでも解消できることを目的にしています。

 

不登校と愛着障害①愛着障害とは

Attachment disorder

 

愛着とは…

「特定の人と結ぶ、情緒的な心の絆」⇒「人間は養育者との関り・触れ合いでの中で、嬉しい・悲しいなどの感情の基盤を学習する」

 

発達障害は先天的な脳機能の障害に対して…

ポイント

愛着障害とは、後天的な感情・関係性の障害

 

愛着形成ができなかった場合

安全基地がないと

  • 悪い行動を断れない。非行に走る。感情の判断や、善悪の区別が困難になる
  • 養育者から離れられない。母子分離不安。対人関係を広げることができない
  • 安全基地を作ろうとする。不安定な情緒混乱・無気力など、基地を求める行動が年齢に不釣り合いで、不適応行動になる。

 

子供の愛着形成をどう進めるかが、不登校支援のカギになるケースが多いそうです。

 

小6の長男が安全基地を作ろうとしている

小6の長男が寝る前に私にハグしてきます。

主治医にも相談したら、「今、愛着形成してるから受け入れてあげてください」と言われました。

私も長男を安心させられるように努めます。

 

愛着形成しにくい要因

  • 虐待
  • 発達障害
  • 災害
  • 刺激過多の環境による「親刺激」の相対的な低下。テレビやゲームの刺激の方が強く、親からの刺激が弱くなっている。

 

不登校と愛着障害②愛着形成の3ステップ

Attachment formation

 

  1. 安全基地
  2. 探求基地
  3. 基地の拡大

ちなみに朝起きる時に体調不良を訴える場合は、少し休ませてから愛着形成を始めるといいそうです。

 

安全基地の形成

安心感

  • 負の体験をする ⇒ 養育者の元へ行く ⇒ ポジティブな感情にしてくれる

 

安全感

  • 不安を与える存在(初めて見る人物)⇒ 養育者の元へ行く ⇒ ネガティブな感情から守ってくれる
  • この養育者の元へ行った時に、抱きしめたり、安心する声掛けなどをする

 

探求基地の形成

  • 安全基地の形成は、安心・安全基地から離れて、興味関心に基づいて行動する
  • 養育者から離れる(~がいるから大丈夫)・参照視(こんなの見つけたと報告する)

 

探求基地が形成されると

  • 日常の行動で探求基地の人がこれをおみやげにしたら喜ぶかな?と、思い浮かべられるようになる
  • 悪いことに誘われても、心の中に探求基地の人が悲しむかな…と思い浮かべられる。

 

基地の拡大

友達・先生・恋人・夫婦・家族・親戚・職場・仲間など、養育者から離れて、新しい基地を築いて広げていく。

 

 

愛着形成の方法

  • 落ち込んでいる時は「あなたは大切な子供。だから早く元気になってね。お父さんお母さんが守ってあげるよ」
  • 朝起きれない時は「大丈夫、朝起きれなくても何とかなる。受け入れてくれる人はきっといるよ」
  • こうやって「社会は安心できるところ」と伝えていく必要があります。

参考:不登校児童を日本で一番解決した!子どもと対話する3つの技術: 再登校率88%!何をやっても改善しなかった子どもたちを90日で再登校に導いた方法

 

不登校と愛着障害③愛着アプローチによる不登校対応

School refusal

 

これからの内容は、学校の先生向けの情報でしたが、一応まとめておきますね。

  • 安全基地をつくる ⇒ 家族・先生・医師
  • 安心感 ⇒ スキンシップ(触れる)・一緒に遊ぶ(楽しくしてくれる人)
  • 安全感 ⇒ 目を合わせてほほ笑む・トラブルの予防・対応(自分を守ってくれる人)
  • 愛着形成を狙いとした不登校対応は、個別アプローチが良いそうです。

 

他の児童は、児童だけでも大丈夫なように指導していくそうです。

3学期には先生なんていなくても平気になるそうです。

その指導法は、また研究会で教えてくれるかもしれません。

 

母子分離不安の場合

  • 無理やり引き離してはダメです。
  • 先生が安全基地になる。
  • 先生から友達・両親へとつながるようにする。
  • 他の生徒は、自分たちで動けるように教育しておく。

 

担任で難しい場合

「男の先生が苦手」と言う子もいます。

その時は、女の先生を介して安心感を伝えてもらい、スモールステップで距離を縮めたそうです。

  • 養護教諭
  • 支援員
  • 校長先生
  • 他の先生
  • 友達
  • 両親

 

引きこもりの場合

  • 家庭で厳しいケースは、先生が家庭訪問で徐々に関係を築いていき、友人家計のリソースがあれば活用する。
  • アプローチは、言葉がないほうがいいので、手紙がおススメだそうです。
  • 「何もしない」が一番まずい対応だそうです。
  • 安全基地になりそうな友人を同じクラスにする
  • 相性の良さそうな先生(過去の担任等)を配置する。

 

親が不安定の場合

まずは子供を安定させると、親も安定するにつながるんだそうです。

 

引用元:こども発達支援研究会の研究会の資料より

 

不登校と愛着障害のまとめ

親ができる愛着形成の方法です。

  • 安心・安全を与える。
  • 「そのままでもいいよ」と伝える
  • 目を見てほめる

 

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