長男は保育園で「伝説レベル」とまで言われた偏食家です。
味覚過敏なので、人より味を強く感じているようです。
面倒くさがり屋の私が、この偏食にどう対応しているか、紹介します。
長男の偏食
長男の偏食は、保育士さんにも「伝説」と言われるほどすごかったです。
そんな長男の偏食を詳しく紹介します。
いつから偏食になったか
0歳の離乳食では何でも食べていたんですけど…
1歳過ぎてから偏食が出てきました。
じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ以外の野菜は全滅になりました。
偏食の絶頂期
2歳ごろの偏食全盛期は、米・食パン・豆腐・揚げ物以外はダメでした。
ごはんもふりかけをかけないと食べられなかったです。
一時保育利用時は、「1食くらい抜いてお腹を空かせてください」と言われました。
挑戦しましたが「これじゃ食事時間がつらい」と思って1回で止めましたけど。
さすがにこの頃は、「どうすれば食べてもらえるか?」と悪戦苦闘していました。
今思えば、いらん心配だったと思えますね。
苦手な物
14歳になった現在では…
- キノコ類(味が苦手でえづいてしまう)
- こんにゃく(食感が苦手)
- 柑橘類(酸っぱすぎるらしい)
- 練り物
- 違う食感のもがまざったもの
焼きそばやラーメンで、野菜と麺を一緒に食べられないそうです。
食べられるものが以前より増えたと言っても、1人だけ食べられないものは多いです。
でも絶頂期に比べたら、食べられるものはとっても増えました。
今のところ元気に生きているので大丈夫と思っています。
食べられるようになった野菜
- 玉ねぎ
- ホウレンソウや小松菜
- じゃがいも・かぼちゃ
- レタスやキャベツ
これだけの野菜を食べられるようになりました!
十分です。
ただし、キャベツなどの芯は食べられません。
私も昔はキャベツの芯は食べられませんでした。
しかし現在は家族で芯を食べられる人がいないので、私が芯を食べています。
私も「大人になったなー」と感慨深いです。
私もすごい偏食でした
実は私もかなりの偏食でした。
子どもの時は、じゃがいも以外の野菜がひとつも食べられませんでした。
小学生になってやっとレタスが食べられるようになりました。
長男よりも食べられなかったんです。
ピーマンやしいたけが好きになったのは成人になってからでした。
食べられるようになったのは、「慣れ」かな、と思います。
だから長男の偏食については、あまり
偏食の原因
長男の偏食の原因は感覚過敏からです。
他の子も多少、過敏さからきてるんじゃないかな。
感覚過敏
感覚の鋭さ故に、通常の人には感じられない敏感さ・繊細さが強い方は偏食になりやすい傾向があります。
長男も味覚過敏で、他の人よりも味を強く感じてしまうようです。
あと口の中が触覚過敏なので、炭酸とかは「痛い」と感じるそうです。
普通の人の「好き嫌い」とは感覚が違うんです。
初めてのことは不安
自閉スペクトラム症の子で、知らないことや未体験のことに不安を感じる特性があります。
長男は特に不安の強い子です。
- 食べたことがないものを口に入れるのは不安
- 慣れていない場所じゃないと、安心して食べられない
就学前の長男は、不安からも偏食があったと思います。
現在ではこのような不安は以前よりは薄まりましたが、まだこの傾向はあります。
偏食の対応
とにかく無理やり食べさせないことは絶対です。
長男が食べられるものを増やした保育園の対応も紹介します。
食材の工夫
みじん切りにしてまぜる
長男が1歳の頃は、にんじんなどをみじん切りにしてホットケーキとまぜて焼いたら食べてくれていました。
ただし、13歳になった現在は使えません。
えのきをみじん切りにしてハンバーグに入れたら気づかれました。
過敏だけあって、気づくんです…
味覚過敏、恐るべし!ですよ。
苦手な食感の対応は
固いものが食べられない子どもには、食材をミキサーにかけたり、ふやかしたりして食感を軟らかく仕上げます。
反対に、軟らかい舌触りが苦手な子どもには、具材を素揚げして、サクサクの食感で提供します。さらに、イラストなどを使って食べられる食材だということを示し、子どもに安心感を与える工夫もしています。
こうした工夫を重ねることで、偏食の子どもの9割以上が特別な調理を施さない通常の給食が食べられるようになっているということです。
「何がイヤ」かを言えるようなら、そのイヤを排除すればいいですね。
本人がまだ言えないなら、何を食べるか、何を食べないかを比べて探っていくしかないですね。

「食べなくて当たり前」くらいな気持ちで試すと、ガッカリ感が軽く済みますよ。
食べられるようになった対策
長男の通っていた保育園では…
「まずは指で食べられない食材にタッチさせてから、その指を口にチョンとつける」から始めたそうです。
発達障害の子育ての基本、スモールステップですね。
この対応は自閉スペクトラム症の子には合っていると思います。

この保育園の対応のおかげで食べられるものが増えました。
給食の対応
長男の場合、小学生の時から給食の配慮はお願いしています。
学校にお願いしたこと
- コンサータの副作用で食欲がなくなる
- 味覚過敏がある
この理由で「無理に食べさせないでください」とお願いしています。
配慮をお願いする場合
園や学校の給食で先生の理解がえられず、苦しむ親御さんの話をよく聞きます。
先生たちは感覚過敏のことを知らないんだと思います。
私だったらこうする
【図表でわかる!】発達障害 × 偏食 | わがままではなく体質. 理由と対応方法を解説します をコピーして渡します。
それでダメならドクターに話して、「主治医から言われているので」と伝えます。
それでもダメだったら、学年主任・副校長・校長先生などの管理職の方にお願いする。
それでもダメなら教育委員会にお願いする。
子どもを守るためです。
あまりに食べられないお子さんは、おにぎり持参というケースもありました。
お子さんが給食の時間を苦痛と感じないようにしてあげたいですね。
偏食は無理に治そうとしなくていい
発達障害の専門家の本田秀夫先生は、「偏食は治さなくていい」と仰っています。
ご自身も偏食家だけど、困っていないそうです。
私も基本的にこの考えに同意です。
- 私自身が野菜を食べられない子供で、現在は食べられるようになったし。
- あまり無理強いさせると、食事の時間が苦痛になってしまうかもしれない。
- どうしてもダメな食事は食べなくていい
- 乳幼児期はスモールステップでチャレンジさせる
子供本人が…
食べられないと困るか、食べられないものを食べなくてはいけない苦痛
本人がこの2つの困りごとを天秤にかけて、困り感が大きい方を自分で対処するでしょう。
長男は偏食だけど、食いしん坊です。
「美味しいものを食べると幸せ」だそうです。
食事の時間を苦痛にしないように、「食べるのが好き」な方が子供の人生はステキになると思います。
偏食のお子さんの家庭におススメ
安心の食材が豊富で、おいしい半調理食品、レトルト商品もあって助かります。
料理がとても楽になります。