男の子は管理が苦手なADHD傾向がある子が多いです。
うちの長男もADHDなので、管理が苦手な男の子にも参考になる内容です。

- 整理整頓が苦手
- 時間の管理が苦手
- 将来の金銭感覚が不安
- 仕事につながるスキルも少しずつ学ばせたい
そんな悩みと思いを持って、私の子供の自立を促す体験を記録していきます。
発達障害に関する本や講演会などの専門家の言葉を参考にした方法が基本です。
この記事の内容
- 不注意タイプでもできる管理方法
- 自立・仕事に必要なスキル
子どもの自立を促す方法①考え方
たくさんの発達障害の自立に関する情報を収集してきました。
その中で私が「これは使いたい」と思った、発達障害の自立の考え方をまとめました。
自立を促す育て方
発達障害の子供の自立を目指すには…
- 生活・仕事・コミュニケーションの自分なりにできるスキルを身に着ける
- 完璧を目指さない
本田秀夫先生が言う自立に必要なこと
子どもが社会に出る上で、「自立スキル」と「ソーシャルスキル」を身につけることはとても大切です。
- 自立スキルとは:自分にできること・できないことの判断ができる
- ソーシャルスキルとは:できないことについては他者に援助を求めることができる
引用元:本田秀夫先生の研修まとめ①「育ち方の多様性をリスペクトする社会のあり方~自閉スペクトラム症(ASD)を中心に~」
私はこれらの考えをもとに、子供の自立を促していっています。
早く自立させたいなら甘えさせる
小児科精神科医・佐々木正美先生の著書で…
施設で育つお子さんは、自立のために早くに生きていくのに必要な家事などを教わるそうです。
それでも、一般家庭の子供よりも覚えるのが遅いんだそうです。
そこで甘えさせることにしたら、早く覚えるようになったと書いておられました。

ただ甘えと過保護を間違えないようにしないといけませんね。
発達障害の子供は放っておくのはダメ
定型発達の子は放っておいても育つと言われています。
しかし、「発達障害の子は放っておいたらダメ」と、作業療法士の木村順先生が仰っていました。

私はしっかり教わらずに育ったので、大人になってから苦労しました…
発達障害の子には…
- 丁寧に教える
- 見本を見せる
これが身につけさせるには最適な方法だと思います。
少なくとも長男、そして私はそうじゃないとダメなんです。
厳しく指導せず、スモールステップで。
親子の仲が悪くなったり、子供が家でホッとできないことにならないように気を付けたいですね。
完璧は目指さない
長男にとって、管理は苦手なこと。
苦手なことを完璧に目指すとしんどくなりますからね。
あくまでも本人ができる方法を模索しながら探すことも大事です。
大きく困らない程度で十分です。
大人だって失敗しますから、子供に同じようには求めないようにしています。
子どもの自立を促す方法②生活スキル
生活スキルは「生きる力」です。
子どもが1人でできることは、少しでも増やしていきたいです。
時間管理
私が本当に時間にルーズでした。
学校やバイトにも遅刻していました。
バイト、クビにもなりました。
とにかく「仕事に遅刻」だけは避けられるようにした方がいいです。
経験者からの言葉です。
時間管理の基本、まずは「ゴールの時間を設定して逆算して動く時間を決める」が大事です。
子どもの時間管理の詳しいことは別記事にあります
整理・片付け
「きっちりしろ」とは言いません。
ざっくりと分別くらいは出来るようにしないと大変です。
元・汚部屋に住んでいた私が言うから間違いないです。
外出しようと思ったら、家か自転車のカギがない!なんて、しょちゅうでした。
それで遅刻につながるんですよね。
私が整理できるようになった方法、やっぱり「モノを減らす」これに限ります。
長男がまだ物は捨てられない・整理できないです。
ものを減らして困らない程度に分別できるを目指しているところです。
子どもの片づけについては、詳しくは別記事があります。
>【もうイライラしない】子供に片づけさせる方法【声かけと環境設定】
金銭感覚
私も金銭感覚がヤバかったです。
正直、一度クレジットカード使えなくなりました(黒歴史)
私の場合は、振込行くのを先延ばしにして忘れてたパターンです。
お小遣い帳を付けられるといいんですが、うちの子供たちには難しい。
うちの子供たちに合った方法は、本やゲームなど買うときは月に1回だけと言っています。
ざっくりでシンプルなルールだと覚えやすいので、今のところ、この方法が合っています。
子どものお金の教育については、詳しくは別記事があります。
>【子供の金銭感覚を育てる】お小遣いのあげ方・家庭でできるお金教育
子どもの自立を促す方法③コミュニケーション
コミュニケーション、やっぱり大事ですよね。
とは言っても苦手なので、我が家はそこそこレベルを目指しているところです。
でも「大人になって困らないように」の術を教えていきたいと思っています。
コミュニケーションについては、別記事で詳しく書いています。
>【体験談】発達障害息子のコミュニケーション改善のためにやっていること
助けてもらう
長男はとても不器用なので、指先の作業でできないことがあります。
そんな時に「近くにいる人に、やってもらう」という場面が多いんです。
やってもらったら、どんな些細なことでも必ずお礼を伝えるように言っています。
「もう、この人のこと助けたくない」と思われないように。
お願いを求めるスキルは、長男は敬語でお願いができるので良かったです。
言い方は大事ですからね。
マナー
NHK「すくすく子育て」で井桁容子さんが言っていた
「公共の場所で他人を不快にさせないことがマナー」という言葉が、私のマナーの基準になっています。
シンプルにその都度、「こういう時はこうした方がいいよ」と教えるだけです。
マナーって知っているか知らないか、というのが大きいと思いますので。
その甲斐あって、公共の場所でのマナーは同級生の子より出来ていると親バカなのか思っています。
子どものマナーについては、詳しくは別記事にあります。
> 子供に教えたいマナー【大人になっても恥をかかないように】
友達
友達がいることは理想です。
でも発達障害の子供は少数派の感覚なので、無理に「子供に友達を」と思わなくてもいいと思っています。
ただ、本人が「友達が欲しい」と思った時に困らないように、やれるだけのことはやっておきたいです。
友達じゃなくても、「何かの仲間」という知り合いでもいいと思っています。
友達がいない子供の親のできることについて、詳しくは別記事で書いています。
子どもの自立を促す方法④仕事スキル
長男は不登校だし、感覚過敏です。
職業の選択肢が狭くなるのかな、と心配です。
少しでも仕事で困らないように、少しずつ仕事に役立つスキルを身につけさせたい、と思っています。
伝える力に役立つ論理的思考
これからの時代は、「伝える力」も必要と言われるし、どんな仕事でも使えるスキルです。
「分かりやすく伝える」ことが理想です。
それにはやはり「論理的思考」を知った方がいいです。
パターン化した方が分かりやすいからです。
子供向けの論理的思考の本を紹介を別記事で書いています。
文章力
伝える力にも通じるものですが、文章力も必要です。
長男は中学生なので、文章力を上げなくてはいけません。
文章力が必要な理由
- 高校受験で作文は必須
- 高校を通信制にした場合、レポート提出が多いので文章力必須
先輩ママさんにも、「高校受験の際には作文を書けるようにした方がいいよ」と教わりました。
私も「何を書いていいか分からない」というタイプでした。
でも練習していくうちに、今ではブログを書くのが楽しくなりました。
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プログラミング
これからはAIの時代ともいわれています。
そのAIを動かすのがプログラミングなので、需要が多く人手不足なくらい求められています。
うちの子供たちは、プログラミングのスクラッチにハマっています。
ゲームが好きなので、自分で考えたゲームが出来るのが楽しいようです。
まだ初心者ですが、好きなことの1つとして続けていきたいです。
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子どもの自立を促す方法⑤まとめ
将来も大事ですが、「現在」の方を大事にしないといけないと私も言い聞かせています。
全ては無理かもしれないけど、楽しみながらスキルアップさせていきたいです。